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最近の「気になる」事情
世界の諸情勢は2023年に入っても激しく変動しているが、その中でも特に「気になる」事情について解説しておきたい。

〔その1〕 2月3日発表された米1月雇用統計の影響
米国時間の(2月3日)早朝に発表された米1月雇用統計に金融市場は大いに「困惑」させられた。暫くは「困惑」が続きそうである。
発表された1月雇用統計とは、非農業部門の雇用者数が前月比51万7000人も増加しており(事前予想は17~30万人の増加、前月も26万人増に上方修正)、失業率が53年ぶりとなる3.4%に低下し(事前予想は3.6%、前月は3.5%)、さらに平均時給が前年同月比4.4%上昇(前月も4.8%増に上方修正)と、すべて予想を「はるかに」上回る好調さだった。
これがなぜ金融市場を大いに「困惑」させたかというと、インフレの落着きによりFRBの利上げがそろそろ最終局面に近く、またこれまでの利上げで経済活動や企業業績が緩やかに減速するため、先行して米長期金利(10年国債利回り)とドル指数が下落していた。株式市場では経済活動や企業業績の減速といった弱気材料よりも、利上げ終了・年内にも利下げ開始への期待感が盛り上がって上昇が続いていたところに、予想よりはるかに好調な1月の雇用統計が発表されたことになる。
FRBが重視する2022年12月のPCEデフレーターが前年同月比5.0%上昇(ピークは2022年6月の同6.8%)、さらに重視する同コアデフレーターが同4.4%上昇(ピークが2022年2月の同5.4%)まで鈍化しており、間もなく政策金利(2月1日の利上げで4.50~4.75%となった)とPCEデフレーターが逆転して利上げが終了すると期待されていた。・・・・・・・・

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